アドバイザリースタッフ研究会「2014年春期研修会」名古屋

2014-04-01

3月30日、2014年春期研修会の第4弾として、名古屋会場での研修会が開催された。
当日は、激しい雨にもかかわらず、60名を超える参加者が集まり、会場は満席となり盛況であった。

0331_a第一部講演では、愛知学院大学薬学部 長田孝司先生から、「食品・健康食品と医薬品との相互作用について」と題して講演頂いた。
医薬品と健康食品の相互作用が起きる基本的な要因の説明を頂くとともに、ご自身が病院勤務の時に学生との研究から得られた知見を発表された。

その中で、外来患者の服薬指導のなかで経験したワルファリン服用患者の食事(ビタミンK含有食品)の影響について事例を示しながらご説明頂いた。
また、グルコサミンを含む健康食品を併用患者でPT-INR値の変動が見られた症例の報告もいただいた。
先生は、在宅患者の医療において、医師、薬剤師をはじめコメディカルやアドバイザリースタッフが協力しながら、情報を共有していくことが今後重要になると話しを締められた。
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第二部講演では、国立健康・栄養研究所 情報センター 千葉剛先生より、「特定保健用食品の正しい利用方法」と題して、講演いただいた。

トクホは、食品の中では唯一製品で臨床試験がされ、消費者庁から保健機能の表示が認められている食品であるかが、試験は限定的な条件で限られたひ被験者数での試験であり、トクホだけ食べれば、痩せるとか、病気が治るなどというものではない。また期待される保健機能も、使用者全てに結果が得られるものではないと強調された。

トクホは、あくまでそれをきっかけとして生活習慣を見直すものであり、トクホの使用と同時に、食事を見直したり、運動を併用することにより、大きな効果を得られると説明された。

トクホの広告宣伝の例を示し、グラフなどでも効果が大きいように見えるものがあるが、実際の数値を考えるとそんなでもないことも多くあるとの指摘をされた。

また、国立栄研で実施したトクホの意識調査(アンケート)の結果を示し、医薬品使用者の多くがトクホを併用しているとの発表をされた。トクホ制度ができて20年経つが、トクホによる大きな健康被害は出ていない。これは食品形態を解くものが多いからだと思う。ただ、大量摂取による被害事例として摂取目安量の10倍近い量を毎日摂取していたトクホの緑茶使用により、カフェイン大量摂取による低カリウム性ミオパチーを発した症例を紹介された。
一般消費者は、トクホに過度な期待をかけたり、間違った理解をしている方も多いので、アドバイザリースタッフが説明をして正しく利用させてほしいと話があった。